今回はちょっと軽めに、Windowsのリモートデスクトップに関するTipsをお贈りします。
対象クライアントOSはWindows 10 です。
では参ります。
Windowsリモートデスクトップとは
ローカルで動かしているWindows端末から、離れた場所(以下リモート)にあるWindows端末にログインしてリモートのWindows端末を操作する機能です。
ログインするには、
ウィンドウズキーを押すか、スタートアイコンをクリックし、キーボードから、「リモート」ないし、「remote」と入力すると出てくる以下のアプリを実行します。

※Windows10であれば、デフォルトでクライアントの機能は備わっています。
アプリを起動すると、この画面が表示されます。

基本的には、接続したいWindows OSが稼働しているサーバのIPアドレスや、コンピュータ名を指定して「接続」ボタンを押す事で、該当のWindows OSが稼働しているPCに接続を試みます。
接続が確立すると、ログイン情報の入力を求められますので、適切なログイン情報を入力して、ログインしましょう。
このご時世、とても便利なリモート接続機能ですが、みなさんローカルとリモート間でのファイルのやり取りはどう行っていますか?
コピー&ペーストを利用したローカル/リモート間のファイルのやり取り時の問題点
リモートデスクトップを利用したローカル/リモート間での、ファイルのやりとりをみなさんはどのように行っているでしょうか。
基本的にはクリップボード共有がデフォルトで有効なので、コピー&ペーストを使う事が多いかと思います。
クリップボードが共有されている事で、リモートとクライアント間で、文字や、スクリーンショット、ファイルをやり取りすることが可能になっています。
が、ファイルをやり取りする際、この機能を使ってリモートのファイルをローカルにコピー、あるいは逆を行おうとすると、コピー作業中はクリップボードを使用する事が出来なくなります。
正確にはクリップボードを使用する事は可能ですが、その場合ファイルのコピー作業でエラーが発生し、コピーに失敗します。
小さいファイルであればこの程度は許容できるかもしれませんが、仮に数十GB単位のファイルだった場合、途中でコピーが失敗してしまった時の虚無感はかなりのものとなる事でしょう。
コピーに時間がかかるなら、その合間に別作業でちょっとコピペー…なんてことはよくあることです。
そうならない為にWindowsリモートデスクトップでは、ローカルディレクトリをリモートで見えるようにする設定があるので活用しましょう。
ローカルドライブの共有設定
リモートデスクトップのログインメニュー画面を表示します。

画面左下の「オプションの表示」をクリックすると、詳細オプションが表示されます。

「ローカルリソース」タブを選択し、「ローカルデバイスとリソース」の「詳細」ボタンをクリックします。

リモートデバイス上でアクセス可能にするローカルデバイスを選択します。

ここで、「ドライブ」にチェックを入れて「OK」ボタンを押します。
※「ドライブ」左の[+]を押すと、アクセス可能にするドライブを限定することが出来ます。
後は、いつも通りリモートPCにログインする事で、リモートPCからローカルPCのドライブが見えてアクセスできるようになります。
初回アクセス時は、以下のような画面が表示されます。
※以下は画面左下の「詳細の表示」をクリックした時の画面

毎回確認が面倒な場合は、「このコンピューターへの接続について今後確認しない」にチェックを入れてから「接続」ボタンをクリックしましょう。
リモートPC上から、ローカルPCのドライブは「リダイレクトされたドライブとフォルダー」以下に、「(コンピュータ名)のC」や、「(コンピュータ名)のD」のように表示されます。

リモートPCからローカルPCにファイルを送る時は、リモートに表示されている、ローカルPCのドライブに対してファイルをコピーすることで、ローカルPCのクリップボードを使用せずファイルのコピーを行う事が出来ます。
これで、ファイルコピー失敗の悪夢にうなされる事はなくなるでしょう。
注意点)
リモートPCから見えるローカルPCのドライブですが、リモートPC上で「クイックアクセスにピン留め」設定しても、リモートデスクトップを再起動させるたびにアクセスポイントが変わるようで、無効になります。